自己紹介

私は現在都内の所員7人程の設計事務所に、勤めています。私が大学を卒業して6年が経ちますが、当時思っていたことと今思うことに違いがあると感じています。そんなことを考えながら普段過ごしていて、これから就職活動をする人などに少しは役に立つかと思いこの記事を書きました。最後まで読み続けていただければ嬉しいです。

学生時代の就職活動

私は学生時代、設計課題が大好きで、日々建築の設計課題に励んでいました。その為、大学一年生の時はアトリエ建築設計事務所に入って建築家として独立したいと思っていました。ただ、学年が上がっていくごとにアトリエ設計事務所は給料が安く、残業もかなり多い超ブラックということを知り。ほとんどの人は大手の企業に就職活動をしていました。私も就職活動の時期に大手のハウスメーカーに就職しようという考えに変わっていました。ハウスメーカーの平均年収を調べると800万円とその数字に憧れていました。ただ、心の中でハウスメーカーで規格化された設計をして、楽しく仕事ができるのか疑問にも感じていました。当時はアトリエ設計事務所でアルバイトを3つほどかけ持ちしており、設計事務所のデザインが斬新でかっこよくその仕事をしているだけで、ワクワクする自分がいました。将来の安定か、やりたいことか真剣に悩みました。結局、私はハウスメーカーの内定を断りアトリエ設計事務所に就職することにしました。当時、内定をお断りしたのが大学4年生の12月ごろです。周りの友達や家族にも反対されたのを覚えています。

そこから再度就職活動を開始して、設計事務所にポートフォリオと履歴書を何社か送りました。その中の一つから返信があり面接を通して内定をいただけました。

やりたいことを仕事にしたい!と思いアトリエ設計事務所へ就職

私はスタッフ5人の小規模の設計事務所に就職しました。最初の仕事はコンペでした。CGなどを作ったり、プレゼン資料を考えている時間がとても楽しかったのを今でも覚えています。スタッフの意見を尊重してくれる会社だったため、自分の意見はかなり受け入れてくれました。ただ、勤務時間は朝10時出社〜終電までが定時で日曜日が休みでした。仕事もかなり多く振られるため、だんだんと仕事を振られる度に精神的にキツかったのを覚えています。私は最初の1ヶ月はプランのことなど、発言することをかなり意識していたのですが、段々と仕事が増えていくにつれて、発言することが減り、目の前の仕事にずっと追われていました。当時は仕事のスケジュール管理や進め方など自分の中で、確立できていなかった為上司によく怒られていました。仕事をうまくこなせず精神的にもきつかったです。そのうえ給料が当時は10万円程度で今思うとよくやっていたなと思います。その状況から長くは続かずアトリエ設計事務所を4ヶ月ほどで退職しました。当時は仕事を楽しみたいと思っていたので、辞める時はかなり自己嫌悪に陥っていました。当時は周りの友人に4か月で辞めたことが恥ずかしくて誰にも相談できませんでした。半分鬱状態になりかけていたと思います。

転職活動へ

退職後すぐに求人サイトを利用して就職活動をはじめました。何社か面接を通して一社、内定をいただくことができました。そこではオフィスビルの企画や住宅の設計をしました。土日も基本は休みがありました。6か月ほど働いた日に社長から地方の設計事務所に転勤してほしいと声がかかりました。そこの設計事務所は東京と地方に事務所があり地方の事務所が、人手が足りていないとのことでした。私は生まれてからずっと東京にいたため地方に行くのはかなり悩みましたが、異動することを決意しました。建築以外にも測量や不動産など業務内容は多岐にわたり建築以外のことなどを学ばせていただきました。遅くても20時には帰宅する事務所であった為、最初のアトリエ設計事務所よりも自分の時間を作ることができました。平日の仕事の後や、土日など読書や建築の勉強をして、仕事に生かすことができました。自分の時間は基本仕事でわからなかったことを家に帰って勉強していたため、会社で少しずつ認めてもらい、とても充実していました。ここで学ばせていただいたことは現在の仕事にも役に立っています。そこでは2年ほど勤めてから、退職しました。残ることも考えましたが、設計の仕事に専念したいと思い、東京に戻って再度、転職活動を開始しました。

2回目の転職活動へ

東京に戻り転職活動を行いました。建築をやることよりも測量や不動産の仕事が多くあったため、次こそは設計に専念できる就職先を選びたいと思いました。そして都内の設計事務所に就職しました、そこでは主に集合住宅の計画が多く、入社してすぐに一つの物件を任してもらいました。東京都で集合住宅の計画をすると法規や条例が厳しくその中で計画を考えることが難しいながらもとてもやりがいのある仕事でした。前職の仕事を活かして日々学び、とても楽しく仕事ができています。

転職を繰り返して感じたこと

私は最初に勤めていた、アトリエ設計事務所のように寝るとき以外仕事をしている生活を繰り返していたため、自己研鑽する時間が取れずに負のスパイラルにはまっていました。結果、仕事をすることに前向きになれていない自分がいました。私は設計が大好きですが、徹夜を繰り返して設計の仕事をしていたら、嫌いになっていたと思います。1回目の転職先のようになるべく早く帰って、その日に学んだことをノートにまとめたり気になっていることに挑戦してみたり、自分の時間を確保できることで、心に余裕ができ日々の仕事が楽しいと感じられると思います。私が今回初投稿したブログも私の中でのひとつの挑戦です。これから人生100年時代と言われている中で、仕事と自分との程よい距離感を見つけていくことが大切だと思います。

そして転職して感じたことは、これから就職活動を考えている人は周りが大手に行っているから行くなどそういう考え方はあまりよくないと思います。私は結果アトリエ設計事務所に就職して長く続かなかったですが、失敗だと全く思っていません。自分の意思をもって自分の責任で物事を選択したら後悔することなどないと思っているからです。就職活動は自分のやりたいことを真剣に考えれるとても良い機会だと思います。自分が心からやりたいと思うことがあれば自分のことを信じて行動してみてください。私はとても苦労することも多かったですが、今は日々楽しく仕事ができています。ぜひ今回お伝えしたことは頭の片隅に入れていただければ嬉しいです。

これからについて

これから、ブログでは設計事務所の経験を通して学んだことや建築の実務で学んだことなど発信していこうと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。また、就職活動で悩んでいる方などいましたら、お気軽にお問い合わせフォームからご相談ください。